◎アムハラ州はエチオピアで2番目に人口の多い地域であり、今年4月以降、不安定な状態に陥っている。
2021年9月9日/エチオピア北部アムハラ州の街道、紛争地から避難する住民(Getty Images/AFP通信)

エチオピア政府は4日、国軍と民兵による戦闘が激化したとして、北部アムハラ州に非常事態宣言を出した。

首相府は声明で、「自治体から暴力を抑えきれないという連絡を受け、非常事態を宣言することとした」と述べている。

また首相府はこの地域で活動する一部の武装民兵が安全保障を脅かしていると非難し、速やかに武装解除するよう要請した。

アムハラ州はエチオピアで2番目に人口の多い地域であり、今年4月以降、不安定な状態に陥っている。

隣接するティグライ州では昨年、2年に渡る内戦が終結。中央政府はアムハラ州に拠点を置く民兵にも武器を置くよう要請した。

国営テレビによると、一部の武装民兵が今週、国軍に攻撃を仕掛け、市内の幹線道路を封鎖したという。

ソーシャルメディアには「観光客に人気のある2つの町の空港が閉鎖された」「インターネットにつながりにくくなっている」といった投稿が寄せられている。

海外のメディアは北部地域への立ち入りを禁じられているため、現地の状況はほとんど明らかになっていない。

今回発令された非常事態宣言は抗議デモを含む集会を禁じ、違反した者は禁固10年以下に処される可能性がある。

中欧政府はアムハラ州の治安当局に逮捕状なしで被疑者を拘束したり、夜間外出禁止令を出す権限を与えた。

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