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▽両国の関係は昨年、ソマリアの係争地ソマリランドをめぐって悪化した。
2025年2月27日/ソマリア、首都モガディシオの通り(ロイター通信)

アフリカ東部・エチオピアのアビー(Abiy Ahmed)首相が27日、ソマリアの首都モガディシオを訪問し、モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領と会談した。

両国の関係は昨年、ソマリアの係争地ソマリランドをめぐって悪化した。

エチオピアとソマリランドの首脳は昨年1月、ソマリランド領内におけるエチオピアの海岸利用を許可する覚書に署名。これにより、世界で最も人口の多い内陸国であるエチオピアはソマリランドの海岸線に海軍基地を建設できるようになった。

ソマリア政府はこれに激怒し、「最悪の事態」に発展する可能性もあると警告していた。

ソマリランド(旧イギリス領)は1991年にソマリア(旧イタリア領)から独立。国連は同国の独立を承認していないが、台湾は2020年に外交関係を結び、米国を含む10カ国がハルゲイサに駐在員事務所、エチオピアは外交使節団の公館を設置している。

ソマリアはソマリランドを自国の領土の一部とみなしている。

エチオピアはソマリランドの独立を承認することと引き換えに、海軍基地と商業港を建設する予定だ。

ソマリアはエチオピアが自国の領土保全を損なっていると非難。国連平和維持軍で活動しているエチオピア兵を追い出すと脅し、エチオピアの宿敵エジプトやエリトリアとの関係を強化した。

現地メディアによると、モガディシュ空港では27日にアビ-氏の専用機が着陸する直前、少なくとも1発の迫撃砲弾が着弾したという。

両国は昨年12月、トルコが仲介した会談で対立を解消することに合意。エチオピアは「信頼でき、安全で持続可能な」海との往来を可能にする商業的取り決めを約束した。

また両国は2月末までに交渉を開始することでも合意した。

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