エチオピア・マールブルグ病、死者6人に、WHOとアフリカCDCが担当者派遣
政府は先週の記者会見で3人の死亡が確認されたと報告していた。
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エチオピアで確認されたマールブルグ病について、国営メディアは26日、死者が6人に増加したと報じた。
保健省は11月14日、南スーダンと国境を接する南部地域でマールブルグウイルスが検出されたと発表。世界保健機関(WHO)とアフリカ疾病予防管理センター(CDC)が担当者を派遣している。
政府は先週の記者会見で3人の死亡が確認されたと報告していた。
マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では88%に達したこともあった。
マールブルグウイルスはコウモリからヒトに、感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。
主な症状は発熱、筋肉痛、下痢、嘔吐など。極度の出血により死亡するケースもある。ワクチンや治療法はまだ確立されていない。
国営メディアは保健省の声明を引用し、「ウイルスが検出された11人のうち6人が亡くなり、5人が治療を受けている」と報じた。
同省によると、感染者と接触した疑いのある349人が隔離され、うち119人は監視期間を終えて退院したという。
アフリカCDCは今月初め、南スーダンでマールブルグウイルスが急拡大する可能性があると警告していた。
南スーダンの感染状況は明らかになっていない。
