エチオピア土砂崩れ、死者80人に、行方不明者の捜索続く
東アフリカでは近年、大雨による洪水や地滑りが頻発している。
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アフリカ東部・エチオピア政府は13日、同国南部で発生した大規模な地滑りにより少なくとも80人が死亡したことを受け、全国で3日間の服喪期間を設けると発表した。犠牲者の増加が懸念される中、行方不明者の捜索が続けられている。
地滑りは今週、南部ガモ・ゾーン(Gamo Zone)郊外で発生した。数日間にわたる激しい雨により地盤が緩み、土砂が少なくとも3つの集落を押し流したとみられる。これまでに80人の遺体が収容され、依然として多くの住民が行方不明となっている。
捜索活動は災害発生直後から続けられているが、現地では現在も雨が降り続いており、救助作業が難航している。地元当局の責任者はAP通信の取材に対し、救助隊が被害地域での捜索を強化していると説明し、土砂の中に取り残された住民の発見に全力を挙げていると述べた。
中央政府によると、この土砂崩れにより住居を失った人は3460人に上る。被災地では家屋や道路が破壊され、多くの住民が避難生活を余儀なくされている。政府は地元当局と連携し、食料や生活必需品などの支援物資の輸送を急ぐ方針を示している。
服喪期間は15日から始まり、全国で半旗が掲げられる予定だ。連邦議会の議長は13日、犠牲者への哀悼を示すとともに、被災者への支援を国全体で進める必要があると強調した。
自治体も被災者支援のための基金を設立し、市民や企業に寄付を呼びかけている。今後も雨が続く可能性があることから、政府は土砂災害や洪水のリスクが高い地域の市民に対し、警戒と避難を促している。
東アフリカでは近年、大雨による洪水や地滑りが頻発している。今回の災害と同時期に隣国ケニアでも豪雨による洪水で60人以上が死亡するなど、広い地域で被害が広がっている。専門家は今年の雨期について、平年の雨量を大幅に上回る可能性があると指摘し、各国当局が災害への警戒を強めている。
エチオピア南部の山岳地帯は地盤が不安定で、地滑りが起きやすい地域として知られる。過去にも大規模な土砂災害が発生しており、今回の事故は同地域の防災対策やインフラ整備の遅れを改めて浮き彫りにした形だ。被害の全容解明と復旧には、今後も時間を要するとみられている。
