エチオピア、「アフリカ最大」の空港建設を開始、2兆円規模
完成は2030年の予定で、エチオピア中央部ビショフトゥ(首都アディスアベバの南東約45キロ)に建設される。
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アフリカ最大の航空会社であるエチオピア航空は10日、アフリカ最大級の空港建設プロジェクトとして総額125億ドル(約1.97兆円)にのぼる新空港の新設工事を正式に開始した。完成は2030年の予定で、エチオピア中央部ビショフトゥ(首都アディスアベバの南東約45キロ)に建設される。政府はこの空港が完成すれば、年間約1億1000万人の旅客を処理できるアフリカ最大の航空ハブになるとしている。
この新空港は「ビショフトゥ国際空港」と命名され、4本の滑走路を有し、270機分の駐機スペースを備える規模となる見込みである。現在の主要空港であるアディスアベバのボレ国際空港は年間約2500万人の旅客処理能力にとどまっており、需要増加による限界に近づいている。新空港の建設により、急成長する航空需要への対応だけでなく、アフリカ大陸における航空および物流の中枢としての役割強化が期待されている。
アビー(Abiy Ahmed)首相は10日、X(旧ツイッター)への投稿で、「ビショフトゥ国際空港はアフリカ航空インフラ史上最大のプロジェクトになる」と発表し、この施設が同国と大陸の航空ネットワークを飛躍的に高めるとの見方を示した。政府は新空港によってエチオピア航空の国際競争力を高め、貿易・観光の促進や雇用創出に寄与すると説明している。
プロジェクトの資金調達はエチオピア航空自身が約30%を負担し、残りを複数の貸し手が融資する構図となっている。造成工事には既に約6億1000万ドルが割り当てられ、1年以内に完了する予定である。主要建設工事は2026年8月に本格的に始まる計画だ。資金提供者にはアフリカ開発銀行(AfDB)が5億ドルをコミットし、同銀行が約87億ドルの資金調達を主導しているほか、中東、ヨーロッパ、中国、米国の金融機関からも関心が寄せられているという。
エチオピア航空はアフリカ最大の航空会社であり、近年は収益拡大と路線網の拡大を進めている。同社幹部は新空港が稼働すれば国際的な貨物輸送能力も強化され、同社の物流ハブ機能が大幅に向上すると述べている。これにより、アフリカ内外の貿易・物流の中心地としての地位が一層確立される可能性がある。
一方、この大規模プロジェクトは建設期間中および完成後の資金負担や運用収益、地域経済への真の影響について慎重な見方もある。建設予算は当初の約100億ドルから大幅に増加し、資金調達の安定性が今後の鍵となる。また、周辺インフラの整備や環境への影響、地元住民への影響にも注意が求められるとの指摘がある。
ビショフトゥ国際空港はエチオピア政府の「マルチエアポート戦略」の中核をなすものであり、今後5年間で同国の航空輸送インフラを大きく変革する極めて重要なプロジェクトである。2030年の完成後には、アフリカを代表する航空ハブとしての地位確立を目指す。
