◎エスワティニ(旧スワジランド)はアフリカ最後の君主制国家で、1986年以来、ムスワティ3世が国を統治している。
アフリカ南部・エスワティニ王国の野党党首が毒殺未遂により、南アフリカの病院に入院した。人民連合民主運動党(PUDEMO)が25日、明らかにした。
それによると、同党のマハニャ(Mlungisi Makhanya)党首は24日、南アフリカで毒物を盛られ、入院したという。
同党はマハニャ氏が警察の保護下にあるとしながらも、容体や摂取した毒物などについては明らかにしなかった。
マハニャ氏は最近、エスワティニで来月新たな民主化抗議デモが起こると発言していた。
エスワティニ政府の報道官はいかなる関与も否定した。
エスワティニ(旧スワジランド)は南アフリカおよびモザンビークと国境を接する人口約100万人の内陸国。アフリカ最後の君主制国家で、1986年以来、ムスワティ3世(Mswati III)が国を統治している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはムスワティ3世が独裁的な統治を行い、君主制廃止を求める活動家やその他反体制派を弾圧していると非難している。
21年の民主化デモは全国に拡大。治安当局はこれを厳しく取り締まり、少なくとも46人を殺害したと伝えられている。
同国の著名な人権弁護士であるマセコ(Thulani Maseko)氏は昨年1月、何者かに射殺された。容疑者は捕まっていない。