エチオピア北部ハイリ・グッビ火山、噴火活動沈静化、ケガ人なし
この火山は23日朝に噴火。噴煙が紅海を越えてイエメンとオマーンに流れた。死傷者や建物被害の情報はない。
.jpg)
エチオピア北部にあるハイリ・グッビ(Hayli Gubbi)火山について、現地メディアは25日、噴火活動が沈静化したと報じた。
この火山は23日朝に噴火。噴煙が紅海を越えてイエメンとオマーンに流れた。死傷者や建物被害の情報はない。
仏トゥールーズ航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、噴煙の高さは1万メートルを超えたとみられる。
AP通信は地元当局者の話しとして、「複数の集落が火山灰に覆われ、農作物に大きなが被害が出ている」と報じた。
ハイリ・グッビ火山は北東部アファール地方にある標高493メートルの盾状火山で、エルタ・アレ山脈の南端に位置する。
この火山は有史以降、明確な噴火記録がなく、2002年に噴気が確認されたという記録以外には目立った活動歴がなかった。
国営テレビは気象台の声明を引用し、「火山灰の雲は25日中に消散する見通し」と報じた。
航空各社は火山灰の影響で数十便の運航を取りやめ、数千人に影響が出ている。
インドの国営航空会社エア・インディアは規制当局の指示に基づき、影響地域上空を飛行した可能性のある航空機の点検を行うため、24日と25日に国際線を中心に11便を欠航させたと発表した。
中央政府はアファール州に担当官を派遣し、地元住民のニーズを確認した後、必要な支援を提供するとしている。
