◎マールブルグウイルスはコウモリから人に、陽性者の体液や皮膚に接触した人に感染する。
世界保健機関(WHO)のウイルス検査(Christopher Black/AFP通信/Getty Images)

赤道ギニア当局は3日、マールブルグウイルスによる死者数が確認できているだけで10人に達したと発表した。

保健省は声明で、「過去48時間で新規陽性者は報告されず、陽性者14人と感染疑いの10人が入院している」と報告した。

同省によると、陽性者に接近したとみられる約600人が医療機関の監視下に置かれているという。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では24~88%まで幅があった。

世界保健機関(WHO)は先週、赤道ギニアに対し、このウイルスがこれまで考えていたよりも広範囲に拡大している恐れがあるとして、データを毎日更新するよう呼び掛けた。

またWHOは隣国のガボンやカメルーンでも感染が広がる恐れがあると警告した

赤道ギニアでは1月7日に国境沿いのキエンテム(Kie-Ntem)県で初めて死者が報告され、商業の中心地バータでも陽性者が出た。

WHOは追加の専門家を現地に派遣を発表し、ガボンとカメルーンでも当局による予防対策を支援しているとした。

タンザニアも2週間前にマールブルグウイルスを確認し、少なくとも5人が死亡した。

このウイルスはコウモリから人に、陽性者の体液や皮膚に接触した人に感染する。

このウイルスを治療するワクチンや薬剤は開発されていないが、医療機関で水分補給などの治療を適切に受けると生存率が高まる。

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