◎ヌゲマ大統領は君主制を除く国家の中で最も長く権力を保持し、その期間は43年を超え、世界記録を更新中である。
2022年11月20日/赤道ギニア、首都マラボの投票所(Getty Images)

赤道ギニアで20日、大統領選や議会選などの投票が行われた。

専門家によると、独裁者のヌゲマ(Teodoro Obiang Nguema Mbasogo)大統領と与党「赤道ギニア民主党(PDGE)」の勝利は投票前から決まっているようだ。

首都マラボの投票所には多くの有権者が足を運んだ。

ヌゲマ氏は君主制を除く国家の中で最も長く権力を保持し、その期間は43年を超え、世界記録を更新中である。

選挙管理委員会によると、ヌゲマ氏は過去の大統領選で必ず93%以上の票を集め、野党候補を圧倒している。

PDGEは改選前の時点で下院100議席のうち99議席、上院の全議席を堅持。今回も圧勝するとみられる。

ヌゲマ氏は唯一活動を許可している野党の候補2人の大統領選立候補を許可した。ひとりは活動家のオンド(Esono Ondo)氏、もうひとりは3回目の挑戦となるアスム(Monsuy Asumu)氏だ。

地元の人権団体や活動家などによると、警察はこの1カ月、反政権派の活動家や弁護士などを積極的に逮捕・投獄したという。

PDGEはこの無慈悲な逮捕劇を、「革命軍によるガソリンスタンド、欧米大使館、閣僚宅へのテロ攻撃を阻止する作戦」と呼んでいる。

世界銀行によると、赤道ギニアの2021年の一人当たりGDPはサハラ以南のアフリカ諸国で3番目に高いものの、富の大半はヌゲマ氏とその親族、関係者、一部の高官に集中しているようだ。

2006年時点の貧困率は人口(約140万人)の約80%に達し、子供を含む数十万人が水と食料の確保に苦労している。

赤道ギニアのヌゲマ大統領(Getty-Images/AFP通信)
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