◎爆発は人口約17万人の都市バータで発生した。当局者によると、兵舎の兵器庫で火災が発生し、弾薬やダイナマイトなどに引火した結果、大爆発を引き起こしたという。
◎テオドロ・オビアン・ンゲマ大統領は現地の住民が兵舎周辺の畑を燃やし、その火が兵器庫に燃え移ったと述べ、国際社会に支援を求めた。
地元メディアによると、赤道ギニアで3月7日午後4時頃に発生した爆発の死者は98人に達したという。
爆発は人口約17万人の都市バータで発生した。当局者によると、兵舎の兵器庫で火災が発生し、弾薬やダイナマイトなどに引火した結果、大爆発を引き起こしたという。
テオドロ・オビアン・ンゲマ大統領は爆発発生直後の声明で、ダイナマイトの取り扱いを誤った結果、爆発が発生したと発表していた。
現地時間8日午前の段階で確認された負傷者数は610人以上、300人近くが病院に搬送されたと伝えられている。
ンゲマ大統領は公式声明の中で次のように述べた。
「市内のほぼ全ての住居と建物が爆発の衝撃波で損傷しました」
「ンコアントマ軍事基地の兵器庫を管理する部隊の怠慢が爆発を引き起こしました」
「ソーシャルメディア上で広まっているデマ、コメント、否定的な情報を無視するように国民に呼びかけます」
ンゲマ大統領は現地の住民が兵舎周辺の畑を燃やし、その火が兵器庫に燃え移ったと述べ、国際社会に支援を求めた。
保健省は各地の医療従事者およびボランティアにバータの病院を支援してほしいとツイートで呼びかけている。同省の当局者によると、被害者を支援するメンタルヘルスチームも配備したという。
国営テレビTVGEは負傷者の急増に圧倒されている病院の様子を報じた。取材に応じた病院関係者は、「人手もベッドも足りません」と述べた。
ソーシャルメディアには爆発後の混沌とした街の様子を映す動画が複数共有されている。
AFP通信の取材に応じた住民は、「昨晩は一睡もできませんでした。家は燃えました。小さな爆発はまだ続いてるようで、何度も爆発音を聞きました」と述べた。
別の住民は、叔父の家族を捜索し、焼け焦げた遺体を見つけたと語った。
野党の赤道ギニアの革新のための市民(CI)は爆発を「史上最大の人道的大惨事」と表現し、スペイン、フランス、アメリカに支援を要請している。
スペインのアランチャ・ゴンザレス外相は8日に、「人道援助の即時派遣を進める」とツイートした。
赤道ギニアはカメルーンの南に位置する人口約150万人の小国で、1968年にスペインから独立した。
ンゲマ大統領は1979年以来権力を独占しており、西側と人権弾劾は汚職と人権侵害を繰り返し非難している。ヒューマン・ライツ・ウォッチとアムネスティ・インターナショナルは以前、赤道ギニアの刑務所では、拷問、殴打、原因不明の死、違法な拘束などの深刻な人権侵害が複数確認されていると報告している。
国連、世界銀行、ヒューマン・ライツ・ウォッチなどの報告によると、同国の石油生産量は過去数十年の間に劇的に増加したが、人口の約76%は貧困ライン以下の生活を余儀なくされているという。
There has been four bombs detonated in Bata, Equatorial Guinea since 2pm today 7/03/2021 NOBODY IS TALKING ABOUT IT!! pic.twitter.com/LYilJtPoFw
— i s a b e l l a 🐉 (@isabell_afriend) March 7, 2021