モロッコ全土でZ世代主導のデモ続く、9日連続、2人死亡
若者たちは政府が医療や教育を軽視して国際スポーツイベントに資金を注ぎ込んでいると非難してきた。
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アフリカ北西部・モロッコの首都ラバトやカサブランカなどで5日、若者主導の抗議デモが行われ、数千人が参加した。
Z世代主導のデモは9日連続。参加者の多くが学生である。
若者たちは政府が医療や教育を軽視して国際スポーツイベントに資金を注ぎ込んでいると非難してきた。
現地メディアによると、若者たちはティックトックやインスタグラムなどのSNSで連絡を取り合い、デモを組織したという。
モロッコは2030年にスペイン、ポルトガルとともにワールドカップを共同開催する準備を進めており、空港、高速鉄道、都市間鉄道、道路、インターネット網の拡張を計画している。
さらに、少なくとも3つの新スタジアムを建設し、6つのスタジアムを改修または拡張中だ。今年後半にはアフリカネイションズカップも開催される。
ラバトの集会に参加した学生はAP通信の取材に対し、「我々は平和的かつ中立的な方法で、暴力なしに要求を表明するため街頭に出ています」と語った。
ラバトとカサブランカでは1日と2日に暴力行為が確認されていた。
国営メディアによれば、治安部隊は警察署への突入を試みたとされる抗議者に向けて実弾を発砲し、少なくとも2人が死亡したという。
政府はデモの権利を認める一方、略奪や破壊行為には厳しく対処すると警告している。