エジプト、小麦の収集を縮小、調達目標に届かず=報道

世界最大の小麦輸入国であるエジプトは高インフレが続く中、約7000万人を養う大規模な補助金付きパンプログラムのために、小麦をかき集めている。
エジプトの小麦畑(Getty Images)

エジプトが一部地域の小麦収集センターを計画より早く閉鎖し始めた。ロイター通信が29日に報じた。

同センターは国内で収穫された小麦を買い取っている。

世界最大の小麦輸入国であるエジプトは高インフレが続く中、約7000万人を養う大規模な補助金付きパンプログラムのために、小麦をかき集めている。

政府は約1000万トンと推計される国内収穫のうち、400万~500万トンの小麦を調達する目標を掲げていた。

収穫期は4月中旬に始まり、公式には8月中旬まで続く。

しかし、ロイターが確認した公式文書によると、6月28日時点で調達できた小麦は390万トンにとどまっているという。

政府は農家からの納入量が少ないことを理由に、全国の収集センターを段階的に閉鎖し始めているようだ。

ロイターによると、稼働中の収集センターも3~5日間連続で小麦が納入されない場合、閉鎖する予定とのこと。

世界の小麦価格は2022年のロシアによるウクライナ侵攻で急上昇。この1年はコロナ禍前の水準に落ち着いている。

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