◎サッカラ遺跡はユネスコ世界遺産に登録されている古代エジプトの都市メンフィスの一部である。
エジプト政府は27日、首都カイロの南方にあるサッカラ遺跡で今年1月に見つかった棺や作業場などを公開した。
考古学者たちは1月に金で装飾されたミイラの棺やファラオの秘密の番人の墓などを発見。調査を進めていた。
サッカラ遺跡はユネスコ世界遺産に登録されている古代エジプトの都市メンフィスの一部である。
考古学者であるハワス(Zahi Hawass)元考古相は声明で、「今回見つかった作業場は人間や神聖な動物をミイラ化する際に使用されていた」と述べている。
それによると、今回見つかった棺や作業場は紀元前300年代に作られたものだという。
作業場の内部からはミイラ化に使われたと思われる土鍋やその他の品々、儀式用の容器などが発見された。
ハワス氏は秘密の番人の墓について、「古代エジプトの古王国時代の高官と、新王国時代の司祭のものであった」としている。
エジプト政府は近年、新しい考古学的発見を国際社会、メディア、外交官に積極的にアピールしている。