◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午後の時点で約4万2900人、負傷者は10万1000人近くに達している。
パレスチナ自治区、ガザ南部ラファの検問所近く(Getty Images)

エジプトのシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領は27日、イスラエルとハマスに2日間の停戦を提案し、その間にパレスチナ・ガザ地区で拘束されている4人の人質を解放すると明らかにした。

シシ大統領は首都カイロで演説し、「この提案にはパレスチナ人捕虜の解放と、包囲されたガザ地区への人道支援搬入も含まれている」と述べた。

エジプトはカタール、米国とともに仲介役を担っている。

シシ大統領がこのような計画を公にしたのは今回が初めてである。イスラエルとイスラム組織ハマスはコメントを出していない。

シシ大統領はこの提案について、「状況を前進させることを目的としている」と述べ、2日間の停戦が発効したら、それを恒久的なものにするために交渉を続けるとした。

停戦が実現すれば、パレスチナ人捕虜240人と引き換えに人質105人が解放された昨年11月の1週間の戦闘休止以来、11カ月ぶり。

一方、イスラエルの対外諜報機関モサドの長官は27日、カタールの首相や米中央情報局(CIA)の長官と会談するためカタール・ドーハを訪問した。

イスラエルのガラント(Yoav Gallant)国防相は27日、昨年10月7日のハマス襲撃の追悼式で、「軍事作戦ですべての目標を達成できるわけではない」と述べた。

またガラント氏は「人質を取り戻すためには痛みを伴う妥協が必要になるだろう」と強調した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午後の時点で約4万2900人、負傷者は10万1000人近くに達している。

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