◎火災は2日未明に発生。消防車10数台が出動し、数時間後に鎮火した。
エジプト北部スエズ運河沿いの都市イスマイリアにある警察の建屋が火災で全焼し、少なくとも38人が負傷した。地元当局が2日、明らかにした。
それによると、火災は2日未明に発生。消防車10数台が出動し、数時間後に鎮火した。
出火原因は明らかになっておらず、消防が調査を進めている。
内務省の報道官は記者団に対し、「この火災を調査する委員会が設置された」と語った。
イスマイリアは首都カイロの北東約125キロに位置する。
消防によると、負傷者のうち12人は現場で手当てを受け、残り26人は病院に搬送されたという。国営テレビは関係者の話しとして、「命にかかわるケガをした者はいない」と伝えている。
火災発生時、建屋内に署員が何人いたかは明らかになっていない。
ソーシャルメディアで共有された動画には建屋から炎と黒煙が上がる様子が映っていた。
エジプトの防火規制はあいまいで、毎年火災により多くの死者が出ている。カイロの教会で昨年8月に発生した火災では礼拝者41人が死亡した。
政府の統計によると、昨年の火災発生件数は約5万件。死者は203人、負傷者は855人。