◎国民は燃料、地下鉄料金、食品の値上げ、通貨の下落などに耐えてきた。
エジプトのピラミッド(Getty Images)

エジプト政府が18日、燃料価格を引き上げた。

同政府はフェイスブックに声明を投稿。「石油製品の販売価格と高い生産・輸入コストとのギャップを埋める必要がある」と書き込んだ。

エジプト経済は長年にわたる政府の緊縮財政、パンデミック、ウクライナ戦争、ガザ紛争の影響を強く受け、インフレが加速。人口の9割以上を占める低中所得者層は厳しい生活を余儀なくされている。

国民は燃料、地下鉄料金、食品の値上げ、通貨の下落などに耐えてきた。

18日に交付された新価格によると、ディーゼル1リットルは11.5ポンド(約35円)から13.50ポンド(約41円)に、ガソリンは13.75ポンド(約42円)から15.25ポンド(約46円)に値上がりした。

前回の値上げは7月25日に、その前は3月に行われた。政府はその時、通貨安によるエネルギー輸入コストの上昇と紅海情勢を背景とした世界的な燃料価格の高騰が原因だと説明していた。

エジプトは今春、国際通貨基金(IMF)からの救済を80億ドルに拡大することで合意した。今回の値上げはIMFが設定した条件を満たすために必要とみられる。

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