▽エジプトのインフレ率は22年初頭のロシアによるウクライナ侵攻後に上昇し始めた。
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エジプトの都市部の先月の消費者物価指数(CPI)が前年から13.6%上昇し、市場の予想を上回った。政府の統計機関CAPMASが10日、明らかにした。
それによると、都市部の25年3月のインフレ率は前年比13.6%増、2月の12.8%を上回った。
ロイター通信のアナリストの予想中央値は12.6%であった。
都市部の年間インフレ率は1月の24.0%から2月には12.8%まで急落した。過去2年間の急激な物価上昇が統計に反映されなくなったため、統計上のベース効果が大きく影響した。
エジプトのインフレ率は22年初頭のロシアによるウクライナ侵攻後に上昇し始めた。この結果、多くの外国人投資家が数十億ドル分のエジプト国債を売り払った。
インフレ率は23年9月に過去最高の38.0%に達した。
中央銀行のデータによると、M2マネーサプライ(市場に流通している通貨の量を測る指標)は拡大を続け、2月末までの1年間で過去最高の33.9%に達した。