◎スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
国営エジプト航空が5日、内戦下のスーダンと首都カイロを結ぶ定期便の運航を再開した。
現地メディアによると、5日未明にカイロを出発した便は紅海沿岸の都市ポートスーダンに無事到着したという。
スーダン当局はエジプト機の到着を祝うセレモニーを開いた。報道によると、駐スーダン総領事も式に出席したという。
乗客115人を乗せた復路便は5日午後にカイロに到着した。
エジプト航空はカイロ・ポートスーダン往復便を毎週1便運航するとしている。
スーダン軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は4月中旬から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
サウジアラビアと米国が仲介した最新の停戦合意は6月に失効し、多くの地域で戦闘が激化した。
軍政を率いるブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)将軍は先週、内戦ぼっ発後初の外遊でエジプトの港湾都市エルアラメインを訪問し、シシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領と会談した。
スーダンの航空規制当局によると、同国東部の空域は先月中旬に安全が確立されたという。
ポートスーダンは軍政の統治下にあり、戦闘の影響をほとんど受けず、人道支援を積んだ貨物便や海路による輸送の拠点となっている。
内戦により、首都ハルツームやその他の都市部は戦場と化した。
国連によると、この5カ月で市民480万人以上が国内の安全な地域や近隣諸国に避難したという。戦闘に巻き込まれて死亡した市民は数千人と推定されている。