▽トランプ氏は先週、イスラエル首相との共同会見でガザ地区を米国主導で「再開発」し、パレスチナ人を他の場所に移住させた後、ガザ地区を占領、所有する用意があると表明した。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/トランプ米大統領(左)とエジプトのシシ大統領(ロイター通信).jpg)
エジプト政府は9日、トランプ(Donald Trump)米大統領によるパレスチナ・ガザ地区再開発計画を受け、2月27日にアラブ緊急サミットを開催し、この問題などについて協議すると発表した。
トランプ氏は先週、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相との共同会見でガザ地区を米国主導で「再開発」し、パレスチナ人を他の場所に移住させた後、ガザ地区を占領、所有する用意があると表明した。
この発言は米国の同盟国であるエジプト、ヨルダン、サウジアラビアを含むアラブ諸国を激怒させた。
エジプトのシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領とヨルダンのアブドラ2世国王(King Abdullah II)はトランプ再開発計画を一蹴したが、トランプ氏はアラブ諸国がこの計画を最終的には受け入れると述べ、「応じない場合は何かしらの措置を取る」と示唆した。
エジプト外務省によると、アラブ諸国はこの発言以来、最高レベルの会議を何度も開き、首都カイロで中東22か国・機構が加盟するアラブ連盟(Arab League)の首脳会議を開催することが決まったという。
同省は声明で、「首脳たちはパレスチナの大義を妨害する新たな問題について協議する」と述べた。また同省はこのサミットにパレスチナ自治政府も参加するとした。