◎常任理事国を増やすためには安保理15カ国の承認が必要だ。
エジプトのモハメド(Badr Ahmed Mohamed Abdelatty)外相が28日、国連総会でアフリカとアラブ諸国の国連安保理・常任理事国入りを要求した。
モハメド氏は「アフリカとアラブ諸国は常任理事国をもたず、5カ国限定の特権(拒否権)を享受できないことを容認しない」と述べた。
またモハメド氏は安保理が機能不全に陥っていると指摘。「それを改善するためにはアフリカとアラブ諸国の常任理事国入りと国連改革が必要不可欠である」と強調した。
常任理事国を増やすためには安保理15カ国の承認が必要。常任理事国の中国、フランス、ロシア、イギリス、米国の1カ国が拒否権を行使すればこれを拒否できる。
ウクライナはロシアを国連から追放するよう要請しているが、ロシアは拒否権を行使できる。
モハメド氏は開戦からまもなく1年を迎えるガザ紛争の停戦を強く呼びかけた。エジプトはイスラエルとイスラム組織ハマスによる交渉を仲介している。
またモハメド氏はガザの人道状況が劇的に悪化していると警告。国際社会に対し、医療・人道支援を強化するよう訴えた。