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エジプト中央銀行、政策金利1.0%引き下げ、今年4回目 25年10月

金融政策決定会合は金利を1.0ポイント引き下げ、貸出金利を22%、預金金利は21%に設定した。
エジプト、首都カイロ、中央銀行本店(ロイター通信)

エジプト中央銀行が2日、市場の予想通り、政策金利を引き下げた。利下げは今年4回目。

金融政策決定会合は金利を1.0ポイント引き下げ、貸出金利を22%、預金金利は21%に設定した。

ロイター通信のアナリスト16人が1.0ポイントの利下げと予想していた。

理事会は声明で「成長加速にもかかわらず、生産高は潜在成長率をわずかに下回っており、現在の軌道が短期的に予測されるディスインフレ経路を支え続けることを示唆している」と述べた。

エジプトの消費者物価指数(CPI)は過去最高の38%を記録した23年9月以降低下傾向にあり、25年8月は12.0%まで低下。7月は13.9%であった。

中銀は今年、4月に2.25%、5月に1.0%、8月に2.0%の利下げを実施。これは国際通貨基金(IMF)の融資を確保し、経済回復を進める戦略の一環である。

25年第2四半期(4~6月)の経済成長率(季節調整済み)は前年同期比5.0%増。第1四半期(1~3月)の4.8%を上回った。観光業、非石油製造業、貿易が堅調であった。

2024/25会計年度(6月終了)の成長率は前期比4.4%増。前年度の2.4%を大きく上回った。

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