エジプト中央銀行、利下げの見通し、インフレ鈍化=ロイター調査
現在の貸出金利は25%、預金金利は24%である。
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エジプト中央銀行はインフレが鈍化する中、経済成長を後押しするため、政策金利を引き下げる見通しだ。
ロイター通信は25日、アナリスト8人のデータを更新し、中銀が1.0%の利下げに踏み切ると予想した。
現在の貸出金利は25%、預金金利は24%である。
アナリストたちは金融政策決定理事会が貸出金利を24%、預金金利は23%に引き下げると予想している。
金融コンサルティング会社Zilla Holdingは「エジプトのインフレ率は低下傾向にあり、エジプトポンドは米ドルに対して上昇している。これは政府による商品価格の引き下げやエネルギー価格の安定化を推進する措置が背景にある」と述べている。
また同社は米連邦準備制度理事会(FRB)も9月に金利を引き下げる見込みであることを強調した。
エジプトの消費者物価指数(CPI)は過去最高の38%を記録した23年9月以降低下傾向にあり、25年7月は14.9%まで低下。6月は13.9%であった。
次回の金融政策決定会合は8月28日に予定されている。
中銀は今年、4月に2.25%、5月に1.00%の利下げを実施。これは国際通貨基金(IMF)の融資を確保し、経済回復を進める戦略の一環である。
エジプトは昨年、アラブ首長国連邦(UAE)から240億ドルの不動産投資を受け、IMFと80億ドルの金融支援プログラムで合意した。