◎犠牲祭(イード・アル・アドハ)は預言者ムハンマドの信仰を称える祝祭で、羊や牛を生贄として神に捧げる。
エジプトのイスラム教徒は9日、首都カイロのモスクで拝礼を行い、イスラム教で最も重要な祭日「犠牲祭(イード・アル・アドハ)」を祝った。
犠牲祭は預言者ムハンマドの信仰を称える祝祭で、羊や牛を生贄として神に捧げる。人々はその肉を貧しい人々と分け合う。地域の事情で動物を屠殺できない場合は現金を寄付してもよい。
現地メディアによると、カイロのモスク周辺と市中心部に設けられた市場には人が押し寄せた。
今年はコロナウイルス対策が緩和されたこともあり、礼拝に参加する人が急増したと伝えられている。
子供は風船やお菓子を購入することで寄付した。市場には解体済みの羊や牛が所狭しと並べられ、多くの買い物客で賑わった。
AFP通信の取材に応じた男性は、「昔は自分で羊を解体したが、今は肉を購入し皆で食べている」と語った。
犠牲祭は7月12日まで続く。