◎エジプトで建物の倒壊は珍しくなく、農村部やスラム街には建築基準を無視した掘っ立て小屋、石造りの家、無筋コンクリート住宅が乱立している。
エジプト当局は10日、北部の都市ダマンフールで4階建てアパートが倒壊し、少なくとも6人が死亡、27人が負傷したと発表した。
国営テレビによると、ガス管の爆発が倒壊につながった可能性があるという。
国営テレビは救助隊の話を引用し、「負傷者は市内の医療機関に搬送された」と報じている。それ以上の詳細は明らかにされていないが、死亡した6人のうち少なくとも2人は子供とみられる。
エジプトで建物の倒壊は珍しくなく、農村部やスラム街には建築基準を無視した掘っ立て小屋、石造りの家、無筋コンクリート住宅が乱立している。
中部アシュート県で先月発生した団地の倒壊事故では少なくとも6人が死亡。同じく先月に北部アレクサンドリアで発生した3階建てアパートの屋根崩落事故では2人が死亡している。
政府は近年、緩い建築基準を見直し、違法物件の取り締まりを強化。違法物件に住む人々を支援するために都市開発を推進している。
しかし、違法物件の数はあまりに多く、さらに一部地域では新たな無許可集合住宅や掘っ立て小屋が続々と誕生している。