◎英国人観光客15人を乗せた中型ボートは紅海南部のリゾート地マルサアラム沖で火災を起こした。
エジプト当局は11日、紅海沿岸をクルーズしていたスキューバダイビングボートが炎上し、英国人観光客3人が行方不明になったと発表した。
沿岸警備隊によると、英国人観光客15人を乗せた中型ボートは紅海南部のリゾート地マルサアラム沖で火災を起こしたという。
同隊は乗組員12人と観光客12人を救助し、行方不明になった3人を捜索している。
国営テレビは関係者の話しとして、「当局による初期調査の結果、エンジンルームから出火した可能性が高い」と伝えている。
イギリス外務省は11日の声明で、「エジプト当局と連絡を密に取り、情報収集に当たってる」と述べた。
行方不明になった3人の身元は明らかにされていない。
エジプトの紅海リゾートは国内有数の観光地であり、欧州の旅行者に人気がある。そこは海岸からサンゴ礁へのアクセスが容易で、多様な海洋生物が生息するダイビングスポットもあり、高い評価を得ている。
地中海沿岸の都市アレクサンドリア近郊の湖で2021年に発生したボートの転覆事故では子供3人を含む少なくとも5人が死亡。1991年にはサウジアラビアからエジプトに向かうフェリーが沈没し、イスラム教徒の巡礼者など471人が死亡した。