エジプト25年6月都市部インフレ率14.9%、市場予想上回る減速

都市部の25年6月のインフレ率は前年同月比14.9%増、5月は16.8%であった。
エジプト、首都カイロの商店街(ロイター通信)

エジプトの都市部の先月の消費者物価指数(CPI)が5月を下回り、市場の予想を上回るペースで減速した。政府の統計機関CAPMASが9日、明らかにした。

それによると、都市部の25年6月のインフレ率は前年同月比14.9%増、5月は16.8%であった。

ロイター通信のエコノミスト15人の中央予想値は16.2%であった。

CAPMASによると、都市部の食品・飲料価格は5月と比べて1.2%下落。24年6月と比べると6.9%上昇した。

肉と家禽の価格は前月比で3.8%減、果物は2.1%減、野菜が1.0%減となった一方、パンと穀物の価格は0.3%増、水産物は0.8%増となった。

エジプトのインフレ率は過去最高の38%を記録した23年9月以降低下傾向にあり、25年1月は24.0%、2月は12.8%、3月は13.6%に低下した。4月は13.9%、5月は14.4%であった。

中央銀行は9日、先月のコアインフレ率(食品やエネルギー除く)が前年同月比11.4%増となり、5月の13.1%から低下したと発表した。

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