◎エジプト政府は11月に紅海のリゾート地シャルム・エル・シェイクで開催されるCOP27に向け、環境に配慮したプロジェクトを推進している。
エジプトとノルウェー政府は31日、再生可能エネルギー開発における両国の協力関係を強化するため、いくつかのプロジェクトに関する協定に調印した。
エジプト政府は11月に紅海のリゾート地シャルム・エル・シェイクで開催されるCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)に向け、環境に配慮したプロジェクトを推進している。
ノルウェーのフイトフェルト外相はエジプトのシュクリ外相との共同記者会見で、「両国はより広い分野で協力関係を構築する」と述べ、協定を称賛した。「エジプト政府とノルウェーの再生可能エネルギー企業であるスカテック・ソーラー社との間で協定が締結され、両国の関係はより広範なものとなりました...」
スカテック・ソーラーは太陽光発電施設の建設・運営を手掛け、南アフリカ、チェコ、ルワンダなどでも事業を展開している。
エジプト外相、ノルウェー外相、スカテック・ソーラーの代表による調印式にはエジプトのマドブーリー首相も立ち会った。
この協定は、アフリカ諸国における再生可能エネルギー、グリーン水素(CO2を排出しない方法で生成された水素)、グリーンインフラストラクチャーの構築に向けた様々なプロジェクトが進むことを予見させる。
エジプト政府とスカテック・ソーラーは3月初旬に、グリーン水素からグリーンアンモニアを製造するプラントをスエズ運河周辺に建設する50億ドル(約6,000億円)のプロジェクトの覚書に署名した。
エジプト政府によると、このプラントは2025年までに稼働する予定で、年間1トンのグリーンアンモニアを生産し、処理能力を3トンまで拡大する可能性があるという。
エジプトのシュクリ外相は、「ノルウェーの企業はエジプトで存在感を増している」と述べた。「スカテック・ソーラーは海水の淡水化、再生可能エネルギー、グリーン水素など、エジプトが必要としている重要な分野で専門知識を発揮し、多くの利益を得るでしょう」
ノルウェーのフイトフェルト外相は、ロシア・ウクライナ戦争、アフリカ諸国の発展、人権問題などについても議論したと明らかにした。