エジプト中央銀行が政策金利据え置き、インフレ高止まり 25年11月
中銀は今年に入り、4月に2.25ポイント、5月に1.0ポイント、8月に2.0ポイントと利下げを続けてきた。
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エジプト中央銀行が20日、政策金利を据え置いた。
中銀は先月の金融政策決定会合で金利を1.0ポイント引き下げ、貸出金利を22%、預金金利は21%に設定していた。
ロイター通信のアナリストは0.5~1.0ポイントの利下げと予想していた。
中銀は今年に入り、4月に2.25ポイント、5月に1.0ポイント、8月に2.0ポイントと利下げを続けてきた。それでもエジプトの政策金利は世界最高水準にある。
中銀は非石油製造業、貿易、観光業の成長に支えられ、25年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率が5.2%増、第2四半期(4~6月)の5.0%から小幅に上昇したと予想している。
統計機関CAPMASによると、10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比12.5%増。9月は11.7%であった。
中銀は声明で、「エネルギー価格上昇の影響が2025年第4四半期末にかけて顕在化するにつれ、インフレ率は小幅に上昇すると予測される。その後、2026年下半期にはインフレ率が徐々に低下し、中銀の目標値に収束していく見込みだ」と述べた。
中銀のインフレ目標値は5~9%である。
