スーダン西部のチャド国境付近でドローン攻撃、4人死亡、負傷者多数、内戦激化
攻撃は国境沿いの町にある市場で12日に確認された。爆発を伴うドローン攻撃が燃料貯蔵施設を直撃し、市場周辺で大きな爆発が起きたという。
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アフリカ北東部・スーダンの西部ダルフール地方でドローンによる攻撃があり、市民4人が死亡、20人以上が負傷した。攻撃は隣国チャドとの国境付近にある市場を標的に行われたとされる。国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が12日、明らかにした。
それによると、攻撃は国境沿いの町にある市場で12日に確認された。爆発を伴うドローン攻撃が燃料貯蔵施設を直撃し、市場周辺で大きな爆発が起きたという。これにより少なくとも4人が死亡、23人が負傷した。負傷者には子ども7人と女性4人が含まれている。
MSFはこの攻撃を国軍によるものと非難している。市場の燃料施設が標的になったとみられるが、周辺には多くの民間人がいたため被害が拡大したとされる。チャド国境沿いでは1カ月以内に同様のドローン攻撃が報告され、多数の死傷者が出ていた。
軍事政権はこの攻撃について声明を出していない。
AP通信は当局者の話しとして、「チャド国境付近では現在、準軍事組織”即応支援部隊(RSF)”を標的とする軍事作戦が行われている」と報じた。攻撃の詳細や実際の標的については不明な点が多い。
スーダンでは2023年4月以降、国軍とRSFとの間で激しい戦闘が続いている。内戦は首都ハルツームから全国へ拡大し、とくにダルフールやコルドファンなど西部地域が主要な戦場となっている。国連によると、この戦争で4万人以上が死亡したとされるが、地元の人道団体は実際の死者数はそれを大きく上回る可能性が高いと指摘している。
近年の戦闘ではドローンの使用が急増している。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のターク(Volker Turk)高等弁務官は12日、各地でドローン攻撃が相次ぎ民間人の被害が拡大しているとして懸念を表明した。報告によると、3月初旬以降だけでもコルドファン地方や白ナイル州などで200人以上の民間人がドローン攻撃によって死亡したとされる。
実際、前日にも南部・白ナイル州で学校と医療施設がドローン攻撃を受け、生徒を含む17人が死亡する事件が起きたばかりだ。戦闘は都市部だけでなく学校や市場など民間施設にも及び、人道状況の悪化が深刻化している。
内戦の長期化に伴い、スーダンでは1400万人以上が国内外へ避難するなど、世界で最も深刻な人道危機が進行中である。国連や支援団体はドローンを含む無差別攻撃が民間人に大きな犠牲をもたらしているとして、紛争当事者に国際人道法の遵守と即時の停戦を求めている。
