スーダン内戦、エルオベイドで国軍と準軍事組織RSFの戦闘激化
エルオベイドは北コルドファン州の州都、この地域の要衝であり、軍が拠点を置く東部地域と、RSFの勢力圏であるダルフール西部との中間に位置しており、激戦地となっている。
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アフリカ北東部・スーダンの主要都市エルオベイド周辺で軍事政権と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘(主にドローン攻撃)が激化している。
エルオベイドは北コルドファン州の州都、この地域の要衝であり、軍が拠点を置く東部地域と、RSFの勢力圏であるダルフール西部との中間に位置しており、激戦地となっている。ドローンによる攻撃はほぼ毎日確認され、住民の間に恐怖が広がっている。
この内戦は2023年4月に勃発し、政府軍とRSFの間で政治的な主導権を巡る争いが激化したことが発端となっている。戦闘は全国に拡大し、膨大な人命と社会基盤に壊滅的な打撃を与えている。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、北コルドファンだけでも昨年12月に100人を超える民間人が死亡したという。
昨年11月5日にはエルオベイド近郊の集落で葬儀に集まっていた多数の市民をドローンが襲い、65人の女性と子どもが死亡した。この攻撃はRSFが関与したとされるが、RSFはコメントを出していない。犠牲者たちは集落内の集団墓地に埋葬され、エルオベイド周辺でも新たな墓地が多数確認されている。
1月初めにはエルオベイド市内でもドローンが民家を直撃し、家族10人が死亡したとされる。この家族はRSFの攻撃から逃れて同市に避難していた。戦闘激化を受け、エルオベイドと周辺地域から約4万3000人が離散し、北コルドファン州全体では約6万5000人が故郷を追われているという。
米イェール大学人道研究所の衛星画像分析では、エルオベイドの墓地に新たに約100基の墓が形成されているのが確認され、発電所にも被害が出ていることが明らかになった。またRSFの攻撃に備えて防御用の土塁が築かれている様子も衛星から読み取れる。
RSFはダルフール地方で勢力を拡大し、陸上戦力とともにドローンを活用して政府軍に対抗している。内戦の死者数は数万人に達し、数百万人が国内外で避難を強いられている。都市部への攻撃は戦闘の激化とともに住民生活への影響を深刻化させている。
エルオベイドでは、日常生活は続いているものの、住民は恒常的な危険の下にあり、多くが避難先や都市外への移動を余儀なくされている。軍とRSF双方が戦力を増強し、戦闘の先行きは不透明なままである。
