◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国、北キブ州ベニ、陸軍の兵士(Getty-Images)

コンゴ民主共和国東部に駐留する南部アフリカ開発共同体(SADC)のキャンプに迫撃砲が撃ち込まれ、タンザニア兵3人が死亡、3人が負傷した。SADCが8日、明らかにした。

それによると、迫撃砲は6日に撃ち込まれたという。一部の地元メディアは同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」が迫撃砲とロケット弾を撃ち込んだと報じているが、真偽は不明だ。

SADCは声明で、死亡したタンザニア兵の遺族に哀悼の意を表した。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

これらの組織による紛争が拡大した2021年末、M23が活動を活発化させた。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。2021年11月頃に活動を強化し、北キブ州の複数の集落を占領した。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

地元民兵によると、M23は北キブ州の最大都市ゴマから数キロの地点まで占領地を広げたという。M23の報道官は先週、「政府がフツ族への対応を改めなければ、ゴマを攻め落とす」とSNSに書き込んでいた。

ルワンダのカガメ(Paul Kagame)大統領は8日、記者団に対し、「M23はツチ族の権利のために闘っており、支援に値する」と語った。

カガメ氏はこう強調した。「彼らはルワンダのツチ族と呼ばれています。ルワンダはなぜこの暴力集団を積極的に支援しているかと質問する人、我々を非難する人にこう言いたいです。30年前に始まったジェノサイド、80万人を虐殺したテロリストを知っていますか?」

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