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コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国、北キブ州郊外、州都ゴマに避難する人々(AP通信)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国政府は19日、隣国ルワンダの支援を受ける反政府勢力M23(3月23日運動)が東部地域で「民族浄化」を行っていると非難した。

内務省は声明で、「東部・北キブ州の広い範囲に敵対勢力が侵入し、市民を虐殺している」と述べた。

また同省はこれを「ツチ族による民族浄化」と評した。

M23は先週、北キブ州の州都ゴマを除く全地域を支配したと主張。この地域を管理する首長を任命したと明らかにした。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成され、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、13年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。21年11月頃から活動を活発化させ、北キブ州の複数の集落を占領した。

コンゴ、米国、国連安保理はルワンダ政府がM23を支援していると指摘。ルワンダはこの主張を否定している。

1994年のルワンダ大虐殺に関与したとされるフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。

M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているものとみられる。

この紛争は世界最大級の人道危機に発展。700万人以上が避難生活を余儀なくされている。

コンゴ軍とルワンダ軍は米国とアンゴラが仲介した7月の停戦に合意したものの、コンゴ軍とM23との戦闘は続いている。

8月にはM23と親政府民兵がゴマ郊外で衝突。少なくとも16人が死亡した。

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