◎大統領府の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。脱獄未遂が事実であることを認めた。
コンゴ民主共和国の首都キンシャサにあるマカラ刑務所で脱獄未遂事件が発生し、激しい銃撃戦の末、少なくとも2人の受刑者が死亡した。政府が2日、明らかにした。
大統領府の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。脱獄未遂が事実であることを認めた。
地元テレビ局は「治安部隊が脱獄を試みた何人かを射殺した」と報じている。
刑務所内で撮影されたとみられる動画には地面に倒れた数人の遺体が映っていた。
その後、司法省の高官が地元ラジオ局のインタビューに応じ、「死亡が確認されたのは2人だけである」と語った。
それによると、外部から攻撃を受けた痕跡は確認されていないという。
マカラ刑務所の近くの住民は地元テレビ局のインタビューで、「真夜中に銃声が聞こえ、治安部隊が朝まで刑務所につながる道路を封鎖していた」と語った。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、マカラ刑務所の定員は1500人。23年時点の収容者数は約1万2000人で、超過密状態となっている。
同刑務所では過去にも脱獄事件が何件か発生している。
政府は数カ月前から刑務所の過密状態を解消するため、殺人などの重犯罪を除く軽犯罪で収監された受刑者数百人を釈放していた。