◎マカラ刑務所で最初に銃声が確認されたのは2日深夜。治安部隊が朝まで刑務所につながる道路を封鎖していた。
コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマ郊外、陸軍の兵士(ロイター通信)

コンゴ民主共和国・首都キンシャサのマカラ刑務所で発生した脱獄未遂事件について、政府は2日、受刑者少なくとも129人が死亡、59人が負傷したと発表した。

内務省はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「刑務所内の診療所を含む管理棟が火災に見舞われ、多くの受刑者が脱走を試みた」と書き込んだ。

それによると、これまでに129人の死亡が確認され、うち24人が銃創を負っていたという。

負傷した59人の中に刑務所の職員が含まれているかどうかは明らかになっていない。

内務省は陸軍、警察、その他治安機関のトップがこの事件について協議したとしている。

地元メディアによると、マカラ刑務所で最初に銃声が確認されたのは2日深夜。治安部隊が朝まで刑務所につながる道路を封鎖していたという。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、マカラ刑務所の定員は1500人。23年末時点の収容者数は約1万2000人で、超過密状態となっている。

政府の公式発表によると、現在の収監者数は1万4000~1万5000人。アムネスティはそのほとんどが裁判を待つ人々と報告している。

同刑務所では過去にも脱獄事件が発生している。2017年には夜間に武装集団の襲撃を受け、4000人以上の受刑者が脱獄した。

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