◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国東部の集落にイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が押し入り、住民少なくとも11人を処刑した。地元民兵が15日、明らかにした。
それによると、事件は北キブ州のウガンダ国境近くの集落で13日に発生。ADFの戦闘員がナタや斧で住民を切り殺したという。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
ADFは近年、この地域で活動を活発化させ、コンゴ・ウガンダ連合軍の取り締まりをかいくぐり、北キブ州やイトゥリ州で民間人を虐殺している。
国連は今月初め、ADFがコンゴ東部で今年殺害した市民が200人近くに達したと報告していた。
AP通信は地元民兵の話しを引用し、「集落内の4カ所で11人の遺体が見つかり、女性や子供が行方不明なっている」と伝えている。
それによると、ADFは集落内の車や家屋に火を放ち、現金や家畜を略奪したという。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。