◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国、北キブ州ベニ、陸軍の兵士(Getty-Images)

コンゴ民主共和国・東部で活動するイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が市民少なくとも26人を殺害した。地元当局が24日、明らかにした。

それによると、ADFの戦闘員は23日に北キブ州郊外の集落を襲撃。26人のほとんどが自宅で殺害されたという。

AP通信は北キブ州政府当局者の話しとして、「テロリストは民間人少なくとも26人を銃殺し、犠牲者の数は増える可能性が高い」と伝えている。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴ民主共和国の北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

コンゴ・ウガンダ連合軍とADFは戦争状態にある。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

ADFは近年、活動を拡大・激化させており、コンゴ・ウガンダ連合軍の取り締まりをかいくぐり、北キブ州や北東部イトゥリ州で多くの市民を虐殺してきた。

今年4月にはイトゥリ州郊外の集落で30人以上が殺害された。

国連によると、昨年4月以降のADFの攻撃により、民間人少なくとも370人が殺害され、数百人が誘拐されたという。

米国務省は今年3月、ADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に最大500万ドルの報奨金を出すと発表。同省はバルクを2021年に特別指定国際テロリストに、ADFをテロ組織に指定している。

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