◎コンゴ民主共和国政府は10日、首都キンシャサの中央刑務所に収監されている約530人の受刑者を釈放すると発表した。
コンゴ民主共和国、北キブ州の拘置所(Getty Images)

コンゴ民主共和国政府は10日、首都キンシャサの中央刑務所に収監されている約530人の受刑者を釈放すると発表した。

法務省によると、今回の恩赦は中央刑務所の超過密状態を解消する取り組みのひとつ。殺人などの重犯罪を除く軽犯罪で実刑判決を受けた527人が条件付きで釈放された。

法務省は声明で、「中央刑務所に2000個のマットレスを届け、受刑者の生活環境を改善した」と明らかにした。

また同省は「法を遵守すれば刑務所に入ることはない」と強調した。

地元メディアによると、政府はキンシャサ郊外に新たな刑務所を建設する予定だ。

政府は7月、中央刑務所の過密状態を緩和するため、少なくとも7000人の受刑者を条件付き釈放すると発表していた。

この刑務所は1957年に1500人の受刑者を収容するために建設された国内最大の刑務所である。法務省によると、この刑務所には現在、子供や女性を含む1万5000人以上が収容されているという。

受刑者は狭い独房に押し込まれ、粗末な食事をとり、冷たい床で眠る。呼吸器系の病気に苦しむ者も少なくない。

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