◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国東部・北キブ州の避難民キャンプで火事があり、約50の仮設テントが焼失した。国連が6日、明らかにした。
それによると、火事は州都ゴマ近郊の5日午後に発生。数十人が家財を失ったという。ケガ人が出たという情報はない。
首都キンシャサの国連事務所は声明で、「地元当局が出火原因を調べており、テントを失った数十人は別のエリアに移動した」と明らかにした。
このキャンプでは先月初め、爆弾が爆発し、少なくとも18人が死亡、32人が負傷している。犯行声明を出した組織は確認されていないが、中央政府は同国最大の反政府勢力「M23(3月23日運動)」の犯行と非難している。
AP通信の取材に応じた女性は、「炎はあっという間に燃え広がったため、ほとんど何も持たずに逃げ出さざるを得なかった」と語った。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
そのほとんどが土地と貴重な鉱物資源をめぐって争っている。なかには、自分たちのコミュニティを守るために戦っているグループもある。
この暴力により避難を余儀なくされた市民は700万人に達した。中央政府とM23は戦争状態にあり、その戦闘による犠牲者は数万人と推定されている。