◎有罪となったのはコンゴ、米国、イギリス、ベルギー、カナダ国籍の37人。国家反逆罪、テロリズム、暗殺未遂、武器・兵器の不法所持、テロ組織への資金提供などの罪に問われていた。
アフリカ中央部・コンゴ民主共和国のクーデター未遂裁判について、死刑判決を受けた米国人3人が控訴した。AP通信が17日に報じた。
首都キンシャサの軍事裁判所は先週末、野党指導者らが今年5月に起こしたクーデター未遂について、これに関与した米国人3人を含む37人に死刑を言い渡した。
米国人3人の弁護士はAPの取材に対し、「控訴を申し入れ、無実を証明する準備を進めている」と語った。
有罪となったのはコンゴ、米国、イギリス、ベルギー、カナダ国籍の37人。国家反逆罪、テロリズム、暗殺未遂、武器・兵器の不法所持、テロ組織への資金提供などの罪に問われていた。
その他14人は無罪となった。
被告たちは5月19日、大統領府とチセケディ(Felix Tshisekedi)大統領の側近の邸宅を襲撃、銃撃戦となった。
この銃撃戦により、野党指導者のマランガ(Christian Malanga)を含む8人が死亡。マランガは自身のSNSアカウントでクーデターの様子をライブ配信した直後に射殺された。
コンゴは今年3月、2003年に導入した死刑禁止令を解除した。国家反逆罪で死刑が確定した場合、銃殺刑に処される可能性が高い。
司法省は3月の声明で、「死刑は大量虐殺、テロ、過激派創設、国家反逆や戦争犯罪に関与した犯罪者にのみ適用される」と述べていた。