◎コンゴではボートの転覆・沈没事故が多発しており、今年だけで100人以上が死亡または行方不明になっている。
コンゴ民主共和国・北西部の赤道州で発生したボート転覆事故について、地元当局は17日、これまでに47人の死亡を確認したと明らかにした。
事故は赤道州郊外を流れる河川で13日遅くに発生。乗客100人以上を乗せたボートが転覆し、今も50人以上が行方不明のままである。
生存者は確認されていない。
政府の事故調査委員会は16日に現場を視察。地元当局から事故当時の状況などについて報告を受けたようだ。
記者団の取材に応じた委員のひとりは、「これまでに47人の遺体を収容し、身元確認を進めている」と語った。
それによると、乗客名簿はなく、身元確認には時間がかかる見込み。
コンゴではボートの転覆・沈没事故が多発しており、今年だけで100人以上が死亡または行方不明になっている。
地元メディアによると、多くのボランティアが捜索活動に加わったという。
事故を起こしたボートは定員オーバーで航行、乗客は救命胴衣を着けていなかった。遠隔地でこのような事故が発生すると、救助活動はすぐに打ち切られる。
事故調査委員会は声明で、「ボートが定員をオーバーしていたことは明らかであり、さらに、政府は夜間の水上移動を禁じている」と指摘した。
ボートはムバンダカから赤道州の港町に向かっていたとみられる。それ以上の詳細は明らかになっていない。