◎この49人は週末に発生した武装勢力よる襲撃事件の犠牲者とみられる。
国連は18日、コンゴ民主共和国の北東部で集団墓地が見つかり、49人の遺体が収容されたと発表した。
国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)によると、49人は週末に発生した武装勢力による襲撃事件の犠牲者とみられる。
国連報道官はニューヨークの記者団に対し、「イトゥリ州内の2つの村で集団墓地が見つかった」と明らかにした。
また報道官は、「1つ目の墓地から子供6人を含む42人、2つ目から7人の遺体を収容した」と説明した。
MONUSCOは武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」が集落を襲撃したと報告している。
国連報道官は、「MONUSCOは武装勢力が市民を攻撃したという報告を受け、この地域のパトロールを強化し、墓地を発見した」と述べた。
地元当局によると、CODECOの戦闘員は集落を攻撃した際、多くの女性を拉致したという。
CODECOの7つの派閥は昨年6月、イトゥリ州の民間人に対する攻撃を終了すると宣言した。しかし、その後もこの地域では暴力が相次ぎ、当局はCODECOが攻撃を再開した可能性があるという見方を示していた。
国連によると、昨年12月以降、CODECOや他の武装勢力の攻撃で死亡した民間人は確認できているだけで200人近くに達したという。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるイスラム過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
北東部地域に拠点を置く「民主同盟軍(ADF)」はISISと連携する過激派組織で、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
さらに東部で攻勢を強める反政府勢力「3月23日運動(M23)」は政府と戦争状態にあり、各地で民間人を虐殺している。