◎コンゴは東部地域で攻勢を強めている反政府勢力がルワンダ政府の支援を受けていると主張している。
コンゴ民主共和国とルワンダ政府は10日、お互いの越境ロケット攻撃を非難した。
コンゴは東部地域で攻勢を強めている反政府勢力「3月23日運動(M23)」がルワンダ政府の支援を受けていると主張している。
コンゴ軍の報道官は越境攻撃について、「子供2人の死亡を確認し、1人が重傷を負った」と説明した。地元メディアによると、ルワンダ側から発射されたロケット弾は学校を直撃したという。
コンゴ軍はルワンダとウガンダの国境近くでM23と戦闘を繰り広げている。報道官は、「ルワンダ側から発射された5発のロケット弾はすべてコンゴ領内に着弾した」と語った。
ロイター通信によると、ルワンダ政府は質問に応じず、地元メディアもルワンダ軍が発射したものかどうかは分からないと報じている。
一方、ルワンダ国防省は10日の声明で、コンゴ軍がM23と戦っている地域からルワンダ側にロケット2発を発射したと発表した。それによると、ロケット弾は居住地近くに着弾したものの、幸い死傷者は出なかったという。
同国防省は、「越境攻撃はいかなる理由があろうと許されず、国際法違反である」と厳しく非難したが、コンゴ軍は攻撃を否定している。
コンゴ軍は8日にもルワンダが数百人の特殊部隊を国境付近に配備したと非難していた。「ルワンダ軍はM23と行動を共にしていることを隠すために軍服を変更しました...」
M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される武装勢力で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。
しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡した。
国連は8日、コンゴの北キブ州でM23が国連平和維持ミッションに攻撃を仕掛け、兵士3人が負傷したと報告した。