◎事件は南キブ州郊外の高地で17日に発生した。
2017年7月22日/コンゴ民主共和国、北キブ州の採掘場(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国政府は19日、東部地域で鉱物をめぐる地域紛争が発生し、少なくとも7人が死亡したと報告した。

事件は南キブ州郊外の高地で17日に発生した。

州政府の当局者はこの地域で活動する市民グループの話を引用し、「3つの武装グループで構成されるテロ集団が金の採掘で有名な採掘場で働く鉱山労働者を襲い、少なくとも7人を切り殺した」と報告している。

地元メディアによると、事件に関与したとされる3つの武装グループは、ルワンダを起源とするツチ族で構成されるという。

政府当局者はフェイスブックに、「テロ集団と敵対する別の武装勢力が介入し、地域紛争に発展した」と投稿している。

AFP通信は政府筋の話を引用し、「鉱山労働者と思われる7人が死亡、14人が重軽傷を負い、複数の家屋が焼失した」と報じている。

南キブ州を含む東部・北東部地域では、アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織を含む120以上の武装勢力が活動している。これらの武装勢力は鉱物資源が豊富な東部の領土を争いつつ、民間人や兵士に攻撃を仕掛けている。

政府は東部・北東部地域でこれらのジハード組織を取り締まっており、16日にはイトゥリ州で対テロ作戦を決行。隣国ウガンダに拠点を置く武装勢力「連合民主軍(ADF)」の戦闘員10人を殺害し、子供2人を含む6人を拘束したと発表した。

南キブ州では昨年、魔女狩りと称するリンチ殺人が相次ぎ、多くの女性が火あぶりなどの私刑に処された。

2021年3月13日/コンゴ民主共和国の金鉱山労働者(Africanews/Moses Sawasawa/AP通信)
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