◎コンゴ軍は北キブ州の広い範囲に配備され、パトロールや監視任務に従事している。
2013年11月4日/コンゴ民主共和国東部、国軍の兵士(Getty-Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国の現地メディアは2日、東部地域で発生した国軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」の戦闘が収束しつつあると報じた。

M23は北キブ州ゴマの町や村を襲い、この1週間、国軍と激しい戦闘を繰り広げたと伝えられている。

コンゴ政府はM23が隣国ルワンダ政府の支援を受けていると主張している。ルワンダはこの主張を否定している。

ゴマ近くの難民キャンプに避難した男性はアフリカニュースのインタビューの中で、「私の村はルワンダ軍の襲撃を受け、何もかも略奪された」と述べている。

国連によると、8日間の戦闘で東部地域の市民7万2000人以上が土地を追われたという。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの人道機関は国際社会に支援を呼びかけているが、難民キャンプを運営する資金は圧倒的に不足し、飢餓が発生する可能性もあると懸念されている。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される武装勢力で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡した。

つい最近別の難民キャンプから自分の村に戻ったという女性はアフリカニュースに、「食べるものが何もない」と窮状を訴えた。「前の難民キャンプでも飢え死にしそうでした。子供は下痢をするようになり、ひどく衰弱したことを覚えています」

難民キャンプはゴマ周辺の町の校庭や公園に設置されており、衛生環境の悪化が懸念されている。AFP通信によると、戦闘が終息した一部地域の住民は自宅に戻ることができたという。

コンゴ軍は北キブ州の広い範囲に配備され、パトロールや監視任務に従事している。

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