◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのあるイスラム過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ民主共和国当局は15日、東部のカトリック教会で爆弾が爆発し、少なくとも5人が死亡、15人が負傷したと明らかにした。
現場はウガンダ国境に近い町のカトリック教会。
軍報道官はロイター通信の取材に対し、「テロリストは教徒が集まる日曜礼拝を狙ったのだろう」と語った。
また報道官はイスラム国(ISIS)に忠誠を誓う武装勢力「連合民主軍(ADF)」が関与している可能性が高いと説明した。
ADFはウガンダとコンゴに拠点を置くイスラム過激派のひとつである。
報道官は「初期調査の結果、ADFの関与を示す証拠が見つかった」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
教会近くの住民は地元テレビ局の取材に対し、「子供の死体が転がっていた」と語った。「住民たちはテロリストが攻め込んでくると噂しています...」
ADFは1990年代後半からコンゴにも拠点を置いているが、地元メディアによると、犯行声明は今のところ出していないという。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのあるイスラム過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ・ウガンダ連合軍は東部地域で1年ほど前から過激派掃討作戦を展開しているが、治安は悪化の一途をたどっている。
ADFは2019年半ばにISISに忠誠を誓い、この2年で民間人数百人を殺害したと非難されている。