◎コンゴ軍は7日、緊急動員令に応じた若者約3000人の訓練を開始した。
コンゴ民主共和国当局は8日、東部の北キブ州で活動する反政府勢力「3月23日運動(M23)」に対する空爆が始まったと明らかにした。
AP通信は同州の関係者の話を引用し、「空軍の戦闘機が郊外の2つの村を空爆した」と報じている。
この村はM23に占領されたとみられる。
APの取材に応じた男性は「政府に問題の速やかな解決を求める」と述べた。「多くの市民が避難を余儀なくされています...」
コンゴ政府と軍は空爆に関する声明を出していない。
地元メディアによると、M23の報道官が声明を発表したという。報道官曰わく、「軍は人口の多い地域を攻撃し、対話の呼びかけに応じない」とのこと。
また報道官は「軍の攻撃は多くの市民の命を危険にさらし、この地域の人道危機を悪化させる」と非難した。
M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される武装勢力で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。
しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡。昨年11月頃から活動を活発化させた。
コンゴ政府はルワンダ政府がM23を支援していると非難しているが、ルワンダはこの主張を否定している。
1994年のルワンダ大虐殺で告発されているフツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。M23はコンゴに逃げ込んだフツ族の掃討を目指しているとみられる
人権団体などによると、M23は北キブ州で支配エリアを広げているように見えるという。
コンゴ軍は7日、緊急動員令に応じた若者約3000人の訓練を開始した。