◎ルワンダ政府はM23を支援している、もしくはM23と一緒に越境攻撃を仕掛けているというコンゴの主張を否定している。
コンゴ民主共和国東部で15日、隣国ルワンダ軍の侵略行為に抗議するデモが開催され、数千人が参加した。
コンゴ政府は今週、反政府勢力「3月23日運動(M23)」が北キブ州の国境の町ブナガナ(Bunagana)を占領し、ルワンダ軍がM23の「侵略」に関与していると非難していた。
M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される武装勢力で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。
しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡した。
ルワンダのフツ族は1994年のジェノサイドで少数民族ツチ族の住民数十万人を虐殺したと非難されている。フツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。
ルワンダ政府はM23への支援を否定し、越境攻撃を仕掛けてきたのはコンゴ軍と主張している。
抗議デモに参加した男性はAFP通信の取材に対し、「ルワンダは20年もの間、我々を攻撃してきました」と語った。「我々は国家のために立ち上がり、侵略を阻止するために戦っている軍を支援すると表明します」
別の女性抗議者は「ルワンダはM23を使ってコンゴを攻撃している」とデモ隊に呼びかけた。「政府はルワンダのテロリストがコンゴに侵攻したことと、コンゴは戦争状態にあると宣言しなければなりません。侵略戦争に勝利しましょう!」
国連は先週、両国の越境攻撃に懸念を表明したが、前線の戦況はほとんど明らかにされておらず、越境攻撃が事実かどうかも分からない状態である。