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ガンビア沖で移民船転覆、7人死亡、数十人行方不明、捜索続く

事故は同国北部沖の大西洋上で発生。12月31日の未明に転覆したとみられている。
イタリア、南部ランペドゥーサ島沖、欧州を目指す移民(Getty Images)

アフリカ西部・ガンビア沖で大晦日に移民船が転覆した事故について、政府は1月3日、数十人が行方不明になっており、捜索を続けていると明らかにした。

バロウ(Adama Barrow)大統領は3日夜の声明で、転覆した船には200人以上の移民が乗っていたと説明した。現在までに102人が救助され、7人の遺体が収容されたという。

事故は同国北部沖の大西洋上で発生。12月31日の未明に転覆したとみられている。船はその後、海岸に乗り上げた状態で発見された。転覆の原因は明らかになっていない。当局は救急サービスに加え、地元の漁師やボランティアらも捜索・救助活動に参加し、行方不明者の発見に全力を挙げている。生存者の中には重傷者もおり、病院で治療を受けているという。

バロウ氏は声明の中で、今回の事故は移民ルートの危険性を改めて示す痛ましい教訓だと述べ、政府として全面的な調査を行う方針を示した。また、若者らがより安全で尊厳ある機会を求められるよう、移民による不法渡航の防止策や支援策の強化を約束した。バロウ氏は犠牲者の家族に哀悼の意を表するとともに、行方不明者の捜索を継続することを強調した。

このルートはアフリカ西海岸からスペイン領カナリア諸島へと続く大西洋の海路であり、多くの移民がより良い生活を求めて危険を冒している。専門家によると、このルートは世界で最も危険な移民ルートの一つであり、過去にも多数の死者や行方不明者を出す事故が相次いでいる。2025年8月には同様にガンビアを出発した船がモーリタニア沖で転覆し、約150人が死亡または行方不明になった。2024年7月にも多数の犠牲者が出る事故が発生している。

ガンビア政府はこの悲劇を受け、国の内外で移民問題に対する取り組みを強化する必要性を訴えている。一方で、経済的な困難や雇用機会の限られた西アフリカ地域から欧州を目指す移民の動きは依然として続いており、安全な移動手段や支援策の欠如が問題となっている。国際機関や各国政府による包括的な支援と対策が求められている。

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