◎ジブチは西欧への亡命を希望する移民の経由地のひとつになっている。
チュニジア沖で保護された亡命希望者たち(Getty Images/AFP通信)

アフリカ北東部・ジブチの沖合で移民船が難破し、少なくとも38人が死亡、22人が救助された。国連の国際移住機関(IOM)が9日、明らかにした。

それによると、沿岸警備隊が行方不明になったとみられる6人を捜索しているという。

ジブチは西欧への亡命を希望する移民の経由地のひとつになっている。そこを利用する移民の多くがエチオピア人とソマリア人だ。

IOMによると、ジブチから違法に出国する移民は年間数万人と推定されている。

このルートは人身売買組織の標的になっており、多くの移民が誘拐されたり、出港する前に行方不明になる者もいる。

ジブチから対岸のイエメンに渡った移民は戦地を通過して北上、サウジアラビアを目指す。専門家によると、イエメンで拘束された移民が強制労働を強いられているという情報もあるという。

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