◎両国はアンゴラの仲介を受け、緊張緩和に向けた協議を進めていた。
コンゴ民主共和国とルワンダの両大統領は6日、反乱軍の活動激化に伴う両国の緊張を緩和することで合意した。
両国はアンゴラの仲介を受け、緊張緩和に向けた協議を進めていた。
声明によると、両国は来週、アンゴラの首都ルアンダにこの問題を協議する委員会を発足させることで合意したという。
また両国は外交関係を正常に戻し、越境攻撃を禁じ、コンゴ東部に拠点を置く反政府勢力「3月23日運動(M23)」に即時かつ無条件の撤退を求めることで合意した。
ルワンダのカガメ(Paul Kagame)大統領とコンゴのチセケディ(Felix Tshisekedi)大統領は対面で会談したと報告されているが、記者会見は行わなかった。
M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される武装勢力で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。
しかし、M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後もルワンダ国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れるとルワンダやウガンダに逃亡した。カガメ氏はツチ族の血を引いている。
ルワンダのフツ族は1994年のジェノサイドでツチ族の住民数十万人を虐殺したと非難されている。フツ族の住民数千人がコンゴ東部に逃げ込んで以来、両国の関係は緊張状態にある。
コンゴはカガメ氏がM23を支援していると主張しているが、同氏はこの主張を否定している。
M23は先月、コンゴ東部のウガンダ国境付近の町を占拠した。
アフリカ連合(AU)は今年初め、五大湖地域の事件を監視・調査する地域機関JVM(Joint Verification Mechanism)の支援のもと、アンゴラに両国の仲介を依頼した。
M23がコンゴ東部で活動を活発化させて以来、この地域の住民17万人が避難民になったと推定されている。